2011年04月05日

何ひとつ間違わない桜

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「2010年」     渡辺タテタ

桜が開花を自粛するんじゃないかと心配している人がいて
そんなことお構いなしに桜は咲いた

2010年、ハイチで地震と津波が30万を越える人の命を奪ったあとも、もちろん桜は咲いた
俺は友人らと井の頭公園でビールを飲みながら、それを眺めた

日本では毎年3万人以上が自殺をしている。この8年間で26万人
けれども、そんなことお構いなしに桜は咲く
今年も俺たちは桜を見る

やがて誰に構うことなく桜は散る

それは地球人類がエウロパに着陸してはいけないように
何ひとつ間違いのない命
posted by 渡邉健太 at 11:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月31日

ONE

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 初めから数えるのを放棄するほど咲き誇った花畑。その中から白い花だけを選んだとしても、やはり数えるのは困難な花々。それでも俺たちは、ちゃんと一輪を見つけ出す。

いくつもの同じ形のグラスからひとつを選んだあなたはひとり     渡辺タテタ
posted by 渡邉健太 at 11:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月21日

初春に

初めてのブーツを買った温もりで雪に裂かれた倒木を踏む     渡辺タテタ

人影のまばらな日曜ほっほっと綿菓子吐いて駅へ行きます

下北沢乳母車持って乗り換えの階段上る母の背筋

サイダーの泡の優しさ伝票を栞代わりにジャン・ジュネを読む
posted by 渡邉健太 at 12:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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